夫のあれやこれや
寒い12月は、我が家で毎年恒例となっていることがあります。
それは、我が家に救急車🚑と警察官👮が頻繁に出入りすることです。
夫は、寒さと仕事疲れから一気にダウンすることが通例です。体力消耗しきったところで、身体の不調が起きて、インフルエンザに感染したのは今年のことですが、それらがない年は、自らを傷めつけるように大量のアルコール摂取をします。酩酊によるふらつき、歩行困難、言語不能等で、様相がおかしくなるのです。
家の中では、フラフラ彷徨うような歩き方と、人格を失って家族に大声を上げたり、真夜中など時間帯も意識できないのか、大きな音を立ててドアを開閉したりするのです。
外に出れば、骨折してきたり、ただごとではないことが毎年起きているにもかかわらず、当の本人は、リセットされてしまうんですよ」。
毎回、救急搬送されたり、警察に手を焼いてもらい、医師や看護師さん、警察職員の人の温かさ、対応してくれる労力をたくさんチャージした頃に、身体が回復します。色んな人を巻き込む過程で、反省行為に徹して、アルコールが抜けて、俺は、ちゃんとやるんだー!と自らを鼓舞して、覚醒した状態になって、復帰するというのがお決まりのパターンなのです。
いい加減にしてほしいですね。
私は、このだらしがない夫と縁を切りたいと思いつつも、縁を切れずにいるのです。
幸か不幸か、現段階では結論は出ませんが、まずもってお金がないため、身動きがとれないでおります。
この話を聞いた人は全員言いますね。
「家を出たらいいじゃないか?」
と。
ならばその際に必要となる引越し資金などを用立ててくれるのか?と。
皆、口を閉ざしますこと。
部屋を借りるのに最低でも30〜40万はかかります。
2ヶ月分の賃料、保証金、仲介手数料、敷金、礼金、鍵交換代、月額のサポート代など、何かとお金がかかります。
それを払ったとして、引越し開始後には、すぐにでも数万円の家賃支払いが待っているのです。
引っ越し先では、ガスコンロ、洗濯機、冷蔵庫などが必要になりますから、家電もお金がかかります。
そのことには、一切触れずに好き勝手にいうのですから、こちらも塞ぎ込んでしまいます。
挙げ句の果てには、碌でもない人と結婚したな。と侮辱されるオチです。
20代の頃は、私も勢いにまかせて、すぐに引越していました。でも、その都度お金はなくなるのです。
今ある積み上げた、なけなしのお金さえも失うのですから、貧乏から貧困へ陥る精神的な不安は、経験した者にしかわかりません。
定期的に起こる夫の様相異変、常に不安が蔓延している状況で、私は幼い子どもを育てながら、同じ屋根の下で暮らしています。
日々のやるせない気持ちで、自分がすり減っているのに負けないために、これらの感情を怒りへ変換させ、ヒステリックに叫びながら、自分を突き動かしているのです。
あとは、夫に対するほんの1ミリくらいの同情心がありますから、なんとかやっています。
挫けそうになって、涙することもたくさんありますが、きっと私は強いのでしょう。
できれば、夫にはまともになってもらいたいのです。
毎年毎年、心身のバランスが崩れた頃に、会社をがっつり休みます。とにかく休みます。休んだ期間の収入やら、かかった支出はお構いなく、とにかく自分は被害者なんだー!と言わんばかりに悲劇のヒロインを徹します。
まぁ、これらはが頻繁に起こるのです。彼は、躁鬱が見られます。極度の不安障害、ミュンヒハウゼン症候群にも似た精神疾患がでます。彼は、自分のしていることは、異常だと認識できていないので、全くお気楽なものです。
それにもかかわらず、私が夫と離れ難い理由は、きっとお金だけではないのかもしれません。わずかにある夫への同情心と、夫が幼少期に味わってきた機能不全家族の因縁を解き放ち、まともになって人生を全うしてほしい。それを果たすために、夫を支える自分との闘いなのかもしれないとさえ思うのです。
躁鬱やアルコール依存症は、以前に比べてマシになってきていると思います。アルコールがダメなら、別の依存対象(今年は救急車でしたね)を見出して、全フリするところがあります。
何もかもから逃げたくなる気持ちが爆発してしまっているのは、見ていてよくわかります。
人には、キャパがあります。
世渡りがうまくできる人もいますし、
うまくいかない人もおられます。
人々が思う、”普通”や”当たり前”が、普通でなかったりします。
彼のキャパを理解し始めたのは、結婚して数々の病院・警察沙汰を通じてのことです。
この人、ヤベェ。
ならばさっさとおさらばできないのです。
機能不全家族(きのうふぜんかぞく)とは、
家族が本来持つべき「安全な場所」や「情緒的なサポート」の機能がうまく働かず、家族メンバー(特に子ども)の心身の健康や健全な成長に悪影響を及ぼす家庭環境を指します。親の依存症、虐待、不仲、コミュニケーション不足、過干渉・無関心など多様な形があり、一見普通に見える家庭でも起こり得るのが特徴で、大人になってからの「アダルトチルドレン(AC)」問題の根底にあることが多いです。
機能不全家族の主な特徴
- コミュニケーションの欠如: 家族間で本音で話し合えず、感情表現が抑制される。
- 役割の不均衡: 親が過度に支配的・無関心だったり、子どもが「良い子」の役割を強いられたりする。
- 情緒的なニーズの未充足: 安心感や愛情、サポートが不足し、子どもが「子どもらしくいられない」。
- 問題の隠蔽: 家族内の問題を外部に知られないよう秘密にする傾向がある。
- 具体的な問題: 依存症(アルコールなど)、虐待(身体的・精神的)、貧困、過剰な期待など。
子どもへの影響(アダルトチルドレンなど)
- 自己肯定感の低下・不安・孤独感。
- 対人関係の困難(健康的な関係を築くのが難しい)。
- 感情のコントロールが苦手。
- 大人になっても生きづらさを抱える。
重要な点
- 「普通」とのギャップ: 本人は育った環境を「普通」だと思い込み、大人になるまで問題に気づかないことがある。
- 外からは分かりにくい: 見た目では分からない「秘密」を抱えていることが多い。