小説を書く練習として、「結婚」をテーマにして書き始めました。
小説を書こうと肩肘張っても何も仕上がらないので、まずは完遂させるために普通のことを普通に書き仕上げることを目標にしました。
私の馴れ初めをしっかり書きあげたいと思います。
なんかあればコメントください。
結婚 連載第一回
私が結婚できたのは、上昇気流に乗れたからだと思っている。
あの日、吹き上がっていく風に身を任せたから結婚できたのだろう。
ここからの話は、数多ある結婚話の一つになるだろうけれど、文章に残しておくことで、後世に読み継がれたら、ただの結婚も貴重な種の記録となることでしょう。
2018年の1月、私が30歳の時、35歳の夫と出逢いました。
世間が、コロナという感染型ウイルスを知る少し前でしたね。
夫は、某トランクルーム会社のドライバーとして働いていました。
トランクルームに荷物を預けたいお客様の荷物をハイエースで運ぶお仕事でした。
私は、トランクルームを利用するユーザーの1人でした。
トランクルームに荷物を預けるため、受付で手続きをしてくれたのは、いかにも世話好きそうなおばさんでした。
後にも先にもそのおばさんがいなかったら、私達は今も他人同士だったと思います。
「荷物、少ないみたいだけど、よかったら
トランクルームの無料配送サービス使う?」
「いや…自宅からトランクルームまでは、タクシーで1メーターくらいですし、量もタクシーで事足りると思うんで、大丈夫ですよ…。」
私は、断った。
確かに断った。
「いや、いいじゃないの!無料だし!今、配送車に空きがあるか確認してあげるわよ。」
「え、いいですよ…。」
と、こちらが再度断っているにもかかわらず構うことなく、おばさんはさっさと電話をし始めて、車の空き状況を確認し始めたのである。