2021.10.28
私は、最もらしい嘘が好きなのかもしれません。
先日、ダウンサイズという映画を観ました。人間をスモール化して、世の中の様々な問題からエスケープしようというもの。
SFやファンタジーはあまりにも非現実的すぎるので、気乗りしないのですが、もしかしたら現実的に起こりうる可能性があると想像できる範囲だと、嘘にリアリティが含まれることで、面白みを感じることができるのかもしれません。
そんな話の流れで、スーパーバイオニックウォーターといういかにも胡散臭い水が存在するとします。
この水が、量子力学だの東洋気功だの、ノーベル賞受賞者が発表した奇跡の水です。
と、目の前に出されたら…名の知れたアメリカの大学の研究者たちが秘密裏に特殊な手法で精製した水だと言われてしまったら、私はまんまと買ってしまいそうです。
人間の身体の60%は水で生成されていますから、その体内の水が、スーパーバイオニックウォーターだったら、あらゆる病気も治すと言われたら、私は妙に納得して買うかもしれません。
ただの水道水だとしても…
最近、健康に対するアンテナが高くなっています。
日々、死にたいと日々思う一方で、より生きたいとも思うもう1人の自分がいます。
そんな心理につけ込む隙はたくさんありますから……