不平等な社会で生きること。
私は、現実的に物事を考えます。
大学へ行って、企業へ就職。
誰かと結婚して、子どもを産み、育てる。
それが普通であり、平凡だけれど、最適解な気がしています。
ただただ、それだけ。
波風立てずに生きていたい。
もちろん、多少の刺激は欲しかったりもするけれど、まず大前提、「フツー」「普通」の足場を堅めたいのです。
そう思って生きているだけなのに、もはや生まれた瞬間に終了。親ガチャからして、その普通の道は閉ざされます。世帯年収は、生活保護水準なのに、父親の謎のプライドにより、保護も受けられず、ひもじい生活でした。
塾?家庭教師?予備校?恋愛?
凍えそうな部屋の中で、いつも手足が冷たくて、眠る時は、ブルブル震えながら自分の心臓が激しく鼓動しているのを感じながら必死で眠るような家庭環境でした。刑務所の受刑者よりも劣悪な部屋で過ごしたと思います。
私は、同級生たちのお家に行くと、自分の家庭が終わっていることをずっとずっと引け目に感じながら生きていました。
友人の妹さんからも家が狭いこと、貧乏であることをストレートに指摘されたことがとても苦しかったです。
そうやって劣等感はどんどん醸成されていきます。自己肯定感なんか高まるはずがありません。
どんどん差を見つけて、気持ちが滅入るだけ…
同級生たちと同じように、普通という名の路線に乗っていたはずでしたが、いつのまにか、私は列車から落とされそうになるのです。
それでも私は列車🚃から落とされぬように必死にしがみついていました。その場から喰らい付いて生きている毎日です。
親ガチャの覇者達は、車内を移動し、グリーン車のゆったりシートに座っていたり、どこかで乗り換えてしまった者は、新幹線やら飛行機やら船やらそれらのチケットを一体どこで手に入れたの?と思うくらい、どんどん別の路線にシフトしていくのでした。
リクライニングシートでゆったりと腰掛けて、人生を楽しく駆け抜けているのであります。
もう疲れたと…と手を離した者たちが列車から転げ落ちていきます。線路の端には劣等雑魚どもがそこら辺を這いずり回っているのです。
私も一歩間違えれば、列車から落とされる。
いつも、その恐怖がすぐそこにある状態で、
なんとか生きているのです。
列車から落とされずに生きることの辛さばかりが生きる道なのか…と前世の徳が足りないのかもしれません。
この不平等な世界で、僕たちがスタートラインに立つために
すごいタイトルの本で、今日のLINEニュースで釘づけになった。
25歳の著者、矢口太一氏は、東大院生であり、プロフィールがキラキラ眩しい。内閣総理大臣賞?とかなんかすごい功績があるものの、両親は高卒で、塾も行かずに東大行ったらしい。仕送りなしの学費も自費で卒業したらしい。
それ、後半に関しては私と一緒だわ。だからすごく惹きつけられたし、2013年頃、当時は私のような親ガチャ負け組でシャカリキの苦学生はマジで気持ち悪かったであろうに、多様性な時代。
今ではすっかり市民権を得ようとしているのか!?
こんな素敵な表紙とキャッチーなタイトルでAmazonのランキング1位になり、話題を呼んでいるようだ。
時代がようやく落ち着いてきたのか。
私ももっと苦学生として苦学生キャラをどっぷり出せば良かったのだろうか…
いや、それはなかなかできなかった。
苦学生キャラは、本当に痛い。
社会に出てからも、なんの評価も得られない。
残念ヤローがほざいているというキワモノにしか写らない。
それをもっとスマートにもっと人々の印象を変えるような立派な人間性や品格やその後の自分がバージョンアップできていたならば、人々の目をポジティブに変換できたのかもしれません。
私は未熟で、いつもメンタルがギリギリだった。
18歳から親からお金をもらえないまま生きていくにも、やはりメンタルがすり減っていきます。精神的にもケアしてくれるような親ではなかったため、経済的にも精神的にも相当まいっていました。
それと同時に自分を保つ意味も込めて、世の中を舐め腐って見ることで、なんとか日々を乗り切ったのかな…と。
だって、引きこもれないし。
引きこもりが多いのは、
引きこもれる環境が整っているからです。
私も引きこもれるのなら、そうしたかったです。
そんな場所がなかったので、アルバイトをして
お金を稼ぎつつ、嫌になったらバックれ(本当にすみません)
もうそうやって逃げながらでも、お金を得て転々として自分の心臓を動かし続けました。
心療内科でお薬もらって働けないとか、多すぎる。
薬や酒に酔う人達ほどには落ちぶれたくないし、
劣勢の層に放り込まれるには一緒にされたくない!
そんな弱いクソ雑魚と一緒にするな!舐めんな!
という負け組みの中の強気さほどダサいものはないのですが、もう本当に生き方はずっと辛くて、頑張って生きている意味ってなんなのか?と考えたことはもちろんありますが、死ねないからなんですよね。
死ぬのは怖いし痛いだろうし…
安楽死があるなら、わりと手軽にコンビニ行く感覚でできるのならば、今すぐにやるけれど、それはまだ無理みたいだから、ギリギリマインドで生きていくしかないです。
矢口さんほど優秀で、うまい具合に自分の劣等をプラスに魅せる自己プロデュース能力があったなら、もっと未来は明るくできたかな…
でも、私は自分の劣等をビジネスにもってこない方で生きると決めたから、そっちの方面でなんとかやっていくことにしよう。
今度、読んでみたいと思う。
できれば、書いた本人にも直接お会いしてみたいです。
苦学生を経験した自分ですが、本当に辛かったです。今も奨学金を返済しています。今月返済に、7万円が吹き飛びます。
この7万円で得られる社会的機会の損失など、親ガチャ覇者どもは旅行なり良い服、美容、子どもの習いごと、お出かけに投じることができるのでしょう…。
大学時代、学校に通う人達と自分の親の世帯年収や成長過程における経験の差がありすぎて、全く話が通じませんでした。
同級生たちは、オシャレ感覚でバイトするのに対し、こっちは瀕死の状態で学費と生活費を稼ぐバイトなのです。まず家賃、水道光熱費、交通費、食費、学費…それなら、旅行代も稼がないとならないとか…本当にキツイから!
それでも、負けちゃいかんと思います。
自分に負けると人生もっとしんどいから。
世の中舐め腐っていいから、自分には正直で生きていきなさい。